日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.43,No.3 (2015)

表題:
光触媒による抗菌(消臭)効果の持続性の確認(短報)
著者:
佐々木茂喜,村田早苗(協栄テックス(株))
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.43,No.3,pp.111−115(2015)

光触媒「酸化チタン+銀」溶剤は2008年VOL.36. NO.6,2011年VOL.39. NO.1で,抗菌・防黴効果,消臭の効果共に持続性が高いことを報告した。そこでその結果を踏まえて2007年から2011年までの60ヶ月に渡り,某病院(150床)の厨房や病室・動線の壁面に光触媒と抗菌床材を施工し,抗菌及び消臭効果について検討した。
一般細菌について,厨房では顕著な抗菌効果が見られたが,人の動線付近の壁面の一部と湿気の多い箇所では,効果の低い傾向であった。大腸菌,黄色ブドウ球菌に関しては,全測定箇所共に陰性で,光触媒+銀と抗菌床材+銀の持続性が明らかであった。また,消臭効果は季節や室温,湿度,空調,測定時間が影響要因と考えられ,また,換気装置の改善がより効果的となる結果であった。

Key words:
Photocatalyst(光触媒)/Antibacteria floor(抗菌床)/Deodorization(消臭効果)/Durability(持続性).