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日本防菌防黴学会誌

Vol.43,No.2 (2015)

表題:
ドラッグデリバリーシステム[3] 抗がん剤内包ミセルの基礎から臨床
著者:
松村保広(国立がん研究センター東病院 臨床開発センター)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.43,No.2,pp.101−107(2015)

抗がん剤のDDSはpassive targetingとactive targetingに大別される。前者はEPR効果により達成され,すでにいくつかの剤型が承認されている。本邦発のミセル体の一部タキソール内包ミセルは第3相国際治験が展開され,すでにエントリーが終了し,2015年には結論が好評されるみとおしである,またシスプラチン内包ミセルは国内外で治験が行われており,エピルビシン内包ミセルは国内でphase1での評価中である。このような状況で抗体抗がん剤複合体の開発および,抗体ミセル複合体など,active targeting およびactiveとpassive のハイブリッド剤など新たな展開もでてきた。

Key words:
DDS/Polymeric micelles/Passive targeting/Active targeting/質量顕微鏡.