日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.42,No.10 (2014)

表題:
木材劣化の現状とその対策[4] 住まい方と結露とカビの発生
著者:
浜田信夫(大阪市立自然史博物館)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.42,No.10,pp.543−549(2014)

今日の住宅のカビ被害は,結露が原因である場合が多い。とりわけ,冬のカビ被害は,住宅の気密性の向上に伴って結露の発生する機会が増加してきたのが原因であることが知られている。結露の要因として,住宅の立地条件に起因するものと,住まい方に起因するものに分けられる。本稿では,結露が原因で起きたカビ被害の実例を挙げるとともに,その菌相についても明らかにした。また,結露とカビ汚染の関係についても,窓の場合を例にとりながら具体的に解説した。一方で,カビ被害を減らすにはどのような住まい方をすべきかについても検討した。とりわけ,掃除や換気の有効性についても吟味した。

Key words:
Bedroom(寝室)/Condensation(結露)/Fungal contamination(カビ汚染)/Sash window(サッシ窓).