日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.42,No.9 (2014)

表題:
医療関連感染と制御[2] 医療関連感染で問題となる病原微生物・感染性因子の制御 (1)細菌
著者:
飯沼由嗣(金沢医科大学)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.42,No.9,pp.517-525(2014)

医療関連感染は,病院環境中に存在する病原体が患者に感染し発症したものである。その多くは薬剤耐性菌であるが,わが国で問題となる薬剤耐性菌は,メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA),バンコマイシン耐性腸球菌(VRE),薬剤耐性グラム陰性桿菌などが挙げられる。薬剤耐性グラム陰性桿菌にとして,ESBL産生菌や多剤耐性緑膿菌が頻度として比較的高い。また芽胞菌であるClostridium difficileやバチルス属,水系感染を引き起こすレジオネラ属菌も重要な菌である。薬剤耐性菌やC.difficileが検出された場合には,隔離予防策(接触感染予防策)を行い,施設内伝播を防止する必要がある。抗菌薬の使用は,薬剤耐性菌の選択に深く関与するため,特に広域抗菌薬の適正使用は重要である。病院環境の整備も感染伝播防止には重要であり,ヒトが高頻度に接触する環境の定期的な清拭消毒が必要である。

Key words:
薬剤耐性菌/病院環境/接触感染予防策/抗菌薬適正使用/環境整備.