日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.42,No.7 (2014)

表題:
食品工場の衛生管理と人材育成[3] 食品安全マネジメントシステムの仕組みと効果
著者:
宮地竜郎(東京農業大学生物産業学部)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.42,No.7,pp.369-374(2014)

HACCPシステムは食品の衛生管理を主目的とする製造工程管理システムであり,今日,公的および民間認証機関の種々の衛生管理システムに導入されている。食品工場において食品衛生を遂行するには,一般的衛生管理が構築された上でHACCPシステムを立ち上げるだけではなく,PDCAサイクル等によってシステム全体を絶えず維持・管理することが大切である。ISO22000やFFSC22000等の食品安全マネジメントシステムは,衛生的な作業環境に関する規範である一般的衛生管理事項やHACCPを取り込み,食品工場における衛生管理に影響を及ぼす会社組織内の経営者を含めたあらゆる部署における業務内容をも勘案したシステムである。本講では,HACCPシステムの成りたちと関連する様々なシステムの仕組みについて概説する。

Key words:
HACCP/ISO22000/FFSC22000.