日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.41,No.8 (2013)

表題:
フェントン反応ならびにハーバーワイス反応を用いて生成されたOHラジカルに拠る水中の滅菌,殺菌ならびに有機物分解について
著者:
新谷英晴(中央大学理工学部)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.41,No.8,pp.433-438(2013)

OHラジカルが有効な滅菌・殺菌剤であることはオゾン,過酸化水素,過酢酸などの主にクリーンルームやアイソレーターなどに使用される滅菌剤のメカニズムの研究の段階で既に判っていた。また過酸化水素と二価鉄とのフェントン反応でOHラジカルが形成され,これが滅菌・殺菌剤の主たる要因であることも判明していた。しかしながらこれらの化学的な反応メカニズム,化学量論,平衡機構など化学的な側面と同時に微生物の致死を確認した報告は殆ど無かったため,従来までに知られた結果をここにまとめた。

Key words:
Fenton reaction(フェントン反応)/Harber-Weiss(ハーバーワイス反応)/OH radical(OHラジカル)/Sterilization(滅菌)/Disinfection(殺菌)/Degradation of Organic compounds(有機物の分解).