日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 40, No.9 (2012)



表 題 耐塩性海洋細菌を利用したカキ有機質の分解
著 者 三村治夫,下村拓也,田中富美惠(神戸大学大学院海事科学研究科),三輪 誠(富山高等専門学校射水キャンパス)
掲 載 防菌防黴,Vol.40,No.9,pp.555-563(2012)

二枚貝はプランクトン等を捕食するため,閉塞性海域の水質浄化に利用できるが,死滅後の有機質が富栄養化の原因となる。死滅前に回収し飼料等に利用することで,水質浄化システムが構築できる。2.5M NaCl存在下に,耐塩性Bacillus sp.TSK2株を,6日間25℃でカキ有機質個体を含む溶液中で培養すると,約85%(乾燥重量比)のカキ有機質個体が0.5mm以下の懸濁体にまで分解された。培養後の上清のみでも,カキ有機質個体の約85%(乾燥重量比)が分解できた。菌体外耐塩性蛋白質分解酵素は2.5M NaCl存在下で活性を有し,1.0M以下で酵素活性が顕著に増加した。二枚貝を利用した海水浄化システムの構築に,Bacillus sp.TSK2株が有用であることが示唆された。

Key words Bivalves(二枚貝)/Microbial degradation(微生物分解)/Halotolerant marine bacteria(耐塩性海洋細菌)/Halotolerant protease(耐塩性蛋白質分解酵素).