日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 39, No.3 (2011)



表 題 プラズマ滅菌・殺菌[17] LIF を用いたラジカル測定
著 者 渡邊正人,堀田栄喜(東京工業大学 大学院総合理工学研究科)
掲 載 防菌防黴,Vol.39,No.3,pp.161-166(2011)

近年,プラズマを用いた滅菌・殺菌技術の開発への取り組みが活発に行わるようになり,プラズマの産業応用の一分野として非常に注目されている。しかしながら,プラズマを用いた滅菌・殺菌プロセスは十分に解明されていない。プラズマと細菌との反応において,特に重要な役割を担っているのが,いわゆるラジカルと呼ばれる活性分子種である。このラジカルは,細菌と接触すると即座に化学反応を起こし,結果として細菌は死滅する。しかし,この反応時のメカニズムが不明で,殺菌・滅菌プロセスの解明には,ラジカルの生成から反応までの挙動を解明する必要がある。また,空間分布,複数のラジカルの分布状態等を詳細に調べる必要がある。本講座では,レーザー誘起蛍光法の概略を述べると共に,中性粒子やラジカルの計測法として適用した研究例を紹介する。
Key words Radical(ラジカル)/Plasma(プラズマ)/Laser-induced fluorescence method(レーザー誘起蛍光法)/Discharge(放電)/Spontaneous emission(自然放出).