日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 38, No.7 (2010)



表 題 木材保存の現状と将来[2] 木材腐朽の実態
著 者 長野行紘((株)ザイエンス技術開発部)
掲 載 防菌防黴,Vol.38,No.7,pp.465-472(2010)

屋外使用の施設に保存処理をしない木材を使用した場合に発生する腐朽の実態について記述した。高耐久性といわれるボンゴシ,イペ,サイプレスパインなどの接地耐久性を野外杭試験で評価するとイペ以外は予想外に低い結果を示した。また,非接地及び接地環境で使用された木材施設の腐朽の実例を具体的に示し,保存処理材の有効活用,腐朽の原因となる水分対策,定期的な点検方法,現場で適用可能な薬剤キットの有効利用などについて論述した。
Key words 屋外使用の施設/腐朽/高耐久性樹種/ボンゴシ/非接地暴露/接地暴露/保存処理.