日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 38, No.4 (2010)



表 題 レジオネラ症のリスクマネジメント[8] レジオネラ属菌の制御方法
著 者 縣 邦雄(アクアス(株) つくば総合研究所)
掲 載 防菌防黴,Vol.38,No.4,pp.259-271(2010)

レジオネラ症の感染防止を目的として,各種人工環境水中のレジオネラ属菌数が制御される。対象は浴槽水,冷却水,給湯水等である。レジオネラ属菌制御の基本は,設備構造の理解,浮遊性細菌の殺菌,バイオフィルム付着防止・除去,細菌検査による処理改善である。殺菌処理には,薬品(バイオサイド)と加温が実用的に採用される。バイオサイドには酸化性と非酸化性がある。浴槽水・給水では塩素剤等の酸化性物質が使用され,冷却水では非酸化性の有機化合物が使用される。加温処理は,主に給湯水系で採用される。バイオフィルム除去には物理的,化学的洗浄が行なわれる。個別施設のレジオネラ属菌制御方法確立の参考として,水系毎の具体的な処理方法を解説した。
Key words Legionella(レジオネラ)/Biofilm(バイオフィルム)/Control measures(制御方法)/Biocides(バイオサイド)/Disinfection(殺菌)/Cleaning(洗浄)/Bath water(浴槽水)/Cooling water(冷却水).