日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 37, No.7 (2009)



表 題 食品の殺菌手法-原理・特徴・現状・課題[19] 物理的手法 (5)食品の電磁波殺菌 その7 高周波誘電加熱殺菌
著 者 江崎光雄(不二製油(株) 技術開発部)
掲 載 防菌防黴,Vol.37,No.7,pp.521-526(2009)

高周波誘電加熱は,食品を短時間に目的の温度に昇温できるため,品質劣化を最小限に抑えることができる。現在,冷凍食品の解凍機,食品包材の接着に利用されているが,殺菌機として,安全管理上の問題と包材形状の制限から実用化に至っていない。しかし高周波誘電加熱は,マイクロ波誘電加熱に比べ,食品への浸透深さが大きく,エッジ効果も熱風併用すれば少ないため,均一加熱されやすい。今後,自然エネルギーと組み合わせた,環境に優しい殺菌法として注目されるかもしれない。
Key words Dielectric heating of high frequency wave(高周波誘電加熱)/Microwave heating(マイクロ波加熱)/Sterilization(滅菌)/Local heating(局部加熱)/Hot air atmosphere(熱風加熱)/Penetration of half depth(半減深度)/Electric sparking(放電)/Shape of the food package(包材形状).