日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 37, No.3 (2009)



表 題 製造環境内微生物の測定,評価及び制御[11] 製薬会社の無菌製剤製造用クリーンルーム内のオゾンガスによる殺菌事例
著 者 小阪教由,奥田慎一(京浜産業(株)), 野上俊宏((株)富士薬品), 加藤美好(大成建設(株))
掲 載 防菌防黴,Vol.37, No.3, pp.211-222(2009)

製薬会社のクリーンルームで殺菌に使われるホルムアルデヒドの代替として,オゾンガスを使い4年以上が経過した。昨年夏に2事業所目でも運用が始まった。運用を始めるにあたって,オゾンガスの殺菌性能を環境常在菌と芽胞菌について確認し,ATCC9372 の芽胞菌指標をオゾン濃度 200ppm,湿度80%以上で殺菌出来ることを確認した。クリーンルーム内のオゾン燻蒸は,通常空調ラインの一部を使用し,循環換気量は時間5回程度である。天井部分の HEPA フィルターからオゾンと加湿空気を室内に吹き込みリターンから戻す。無人の夜間に完全自動で燻蒸殺菌作業からオゾン分解までを行っている。
Key words Ozone sterilization(オゾン殺菌)/Sterile products(無菌製剤)/Clean room(クリーンルーム)/Spore bacterium(芽胞菌)/Ozone fumigation(オゾン燻蒸).