日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 37, No.3 (2009)



表 題 緑茶抽出物の抗菌活性に及ぼす界面活性剤,防腐剤の効果
著 者 中山素一,重宗尚文,徳田 一(花王(株)安全性評価研究所),古田可菜子,松下知世,吉澤千尋,本城賢一,宮本敬久(九州大学農学研究院生物機能科学部門)
掲 載 防菌防黴,Vol.37, No.3, pp.169-179(2009)

グラム陰性菌に対するカテキンの抗菌性を向上させる目的で,Pseudomonas aeruginosa に対する,電荷の異なる界面活性剤の製剤4種類および防腐剤のフェノキシエタノール,メチルパラベンなど細胞損傷を与える薬剤とカテキンとの併用効果について検討した。非イオン界面活性剤,非イオン性のフェノキシエタノール,メチルパラベンは試験した pH5.0,6.5, 8.0の全ての pH で併用効果を示した。これに対して他の界面活性剤は pH5.0と8.0では併用効果を示したが,pH6.5では殆ど効果がなかった。これらの結果から,カテキン及び薬剤の電荷が併用効果に影響することが示された。
Key words Green Tea Extract(緑茶抽出物)/Catechin(カテキン)/Surfactants(界面活性剤)/Preservatives(防腐剤)/pH/Combined effect(併用効果).