日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 36, No.12 (2008)



表 題 製造環境内微生物の測定,評価及び制御[8]
環境菌のホルムアルデヒド殺菌ならびに分解事例
著 者 松岡 宏((株)メルシャンクリンテック)
掲 載 防菌防黴,Vol.36, No.12, pp.871-879(2008)

ホルムアルデヒドは,微生物に対しアルキル化反応による殺菌作用機作がある強力な殺菌剤である。ホルマリンが室内環境の殺菌消毒剤として利用されたのは,蚕生産施設,感染症病院病棟などで,ホルマリン水の直接噴霧,メタノールの白金触媒によるカトウ式ホルマリン燻蒸器やホルマリン水の過マンガン酸カリウムとの反応により燻蒸殺菌を行うようになっていった。その後,研究所の動物飼育施設,実験施設,医薬品の研究所および生産施設でも利用されるようになり,現在ではパラホルムアルデヒドもしくはホルマリン水の加熱蒸散法がもっぱら使用されている。ただ,ここ最近,シックハウスの問題,発がん性の問題から利用時における厳格な管理,安全対策が求められてきている。ここでは,施設のホルムアルデヒドガス殺菌の歴史,事例,安全対策(分解事例)を紹介し,代替殺菌剤として検討されている過酸化水素,過酢酸などの酸化剤を含めた殺菌剤の特性と今後の方向性について述べる。
Key words Formaldehyde/Disinfection/Steriliza tion/Decomposition/Example.