日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 35, No.9 (2007)



表 題 食品の微生物検査法と食中毒発生時の疫学調査法[16]
チフス菌・パラチフス A 菌
著 者 依田清江, 内村眞佐子 (千葉県衛生研究所 細菌研究室)
掲 載 防菌防黴, Vol.35, No.9, pp.609-619 (2007)

チフス症は経口感染症であり, その起因菌であるチフス菌およびパラチフス A 菌は食中毒菌と言えるが, これらの菌を食品から検出する方法はまだ確立されていない。 人の血液, 尿, 便等からチフス菌・パラチフス A 菌を分離する方法は, 各種の増菌培地や分離培地が研究されているが, これらは食品からの菌分離には必ずしも有効ではない。 現時点で考え得る最も確実で, 一般の検査室で実施が容易な分離・同定法について記載した。 また, 実際のパラチフス流行・集団発生で, 原因解析にパルスフィールドゲル電気泳動法を用いた例を紹介した。
Key words Food poisoning (食中毒) / Bacteriolog-ical analysis (細菌検査) / S. Typhi (チフス菌) / S. Paratyphi A (パラチフス A 菌) / PFGE (パルスフィールドゲル電気泳動).